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泌尿器科 女性泌尿器科
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名古屋の泌尿器科|本山腎泌尿器科ゆうクリニック

排尿障害

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排尿障害とは

排尿とは腎臓で作られたおしっこが膀胱に蓄えられ(蓄尿)、十分溜まった後、体外へ排出されることです。
このいずれかの機能に問題が起こると排尿障害が発生します。

蓄尿に異常を来すと、尿が近い(頻尿)、夜トイレに何度も起きる(夜間頻尿)、尿がもれる(尿失禁)、残尿感、尿意切迫感といった症状が出現します。排出に異常を来すと、がんばっても尿がなかなか出せない、ちょろちょろとしか出ないといった症状(排尿困難)が出現します。

これは何か膀胱からのおしっこの通り道を邪魔するものがある場合と、膀胱のポンプとしての力が弱まっている場合があります。

男女で異なる排尿障害

女性の排尿障害

女性の尿道は短く、外尿道括約筋も弱いことから、蓄尿症状が多く出現します。
特にくしゃみや重い物を持ち上げたときなど腹圧がかかった時に尿が漏れる腹圧性尿失禁が幅広い年代の女性に多くみられます。加齢や多産、肥満などが原因で、軽症の場合は尿失禁体操で骨盤低筋群を鍛えると効果があり、また内服治療でも軽快します。
重症の場合は手術が必要となる場合もあります。また加齢にともない頻尿・尿意切迫感・尿失禁を生じる過活動膀胱も多くみられますが、適切な薬物治療で軽快することが多いです。

そのほか女性の排尿障害を伴う疾患として頻度の高いものに急性膀胱(ぼうこう)炎が挙げられます。突然、排尿痛を伴う頻尿・残尿感・排尿後の不快感・血尿などの症状が残ることがあります。
原因は細菌感染で、幅広い年代の女性にみられます。下半身の冷えや長時間トイレを我慢することにより発症することもあります。

抗生物質の服用で症状が改善しますので、早期にきちんと治療することが重要です。

男性の排尿障害

男性の尿道はとても長く、また膀胱の出口に前立腺という特殊な器官が存在するため、排出症状が多くみられます。しかし複雑な原因によって起こる蓄尿症状も少なくありません。

中高年男性では、夜間の頻尿・尿に勢いが無い・残尿感があるなどの症状に悩む人が多くなります。これは、加齢に伴って前立腺が肥大し、尿道を閉塞・刺激する前立腺肥大症による症状です。肥大症は通常50歳代になって現れる病気で、60歳以上ではかなりの確率で肥大症になります。大部分は投薬などにより軽快しますが、症状の進行具合に適した治療をすることが大切です。

またその他男性に多くみられるのは尿道炎、前立腺炎です。尿道内に細菌が入り、尿道や前立腺が炎症を起こす疾患で、排尿痛・頻尿・残尿感・発熱などの症状があります。抗生物質投与などの治療を行います。慢性化すると治りづらいので適切な治療を早期に受けましょう。

また、進行した前立腺がんは肥大症の症状に似てきますが、症状が出る前に発見・治療することが重要です。そのためにも50歳を過ぎたら年に1回は定期検診を受けましょう。簡単な血液検査で診断できます。早期に発見・治療することが大切です。

膀胱炎を甘く見ないで!

内科や婦人科で・・
「膀胱炎ですね、お薬出しときますね!」ということ、よくありますね。
これが、お薬の効かない、耐性菌を増やしている元凶のひとつかも知れません。
泌尿器科では、きちんと原因菌を調べて、効果判定をします。その上で必要なお薬をさらに追加することもあります。

最近の朝日新聞の記事を添付します。

膀胱炎に抗菌薬が効かない大腸菌 健康な人にも
〜膀胱炎治療に影響の恐れ〜(朝日新聞 2019年11月27日)

細菌の感染症の治療に非常によく使われる抗菌薬(抗生物質)が効かない大腸菌が、健康な人にまで広がっている。簡単に治っていた膀胱(ぼうこう)炎でも最初の薬が効かない可能性があり、最初の受診時にどの薬が効くか検査しておかないと、治療が長引く恐れがある。大腸菌は、抵抗力の落ちた患者では肺炎や敗血症といった重い感染症の原因になるが、健康な人でも尿路に入って膀胱炎を引き起こす。日本感染症学会などの指針(2015年)によると、膀胱炎の第1選択薬はフルオロキノロン系、第2選択は主にセファロスポリン系。いずれも飲み薬だ。
これらの薬が効かない大腸菌が増えている。厚生労働省が27日に公表した報告書によると、何らかの病気で医療機関にかかった患者のうち、尿や便などの検体から見つかった大腸菌で、セファロスポリン系のセフォタキシムに耐性を持つ割合は18年に28%。フルオロキノロン系のレボフロキサシンは41%だった。

この割合は近年、上昇し続けており、報告書は「特に重点的な対策が必要」と指摘した。耐性菌は抗菌薬をたくさん使う病院内で主に問題となってきたが、薬剤耐性の大腸菌が薬を使っていない健康な人にも広がっているとみられている。

セファロスポリン系に耐性の大腸菌の多くは、00年以降に世界で大流行しているESBL産生菌とみられている。ESBLはセファロスポリン系などの薬の成分を壊す酵素で、ESBL産生菌は、フルオロキノロン系にも耐性のことが多く、その場合は、両方の薬が効かない。

日本化学療法学会など3学会が15~16年、普通の膀胱炎になった10~40代の女性220人の尿から見つかった大腸菌を調べると、6%がフルオロキノロン系に耐性で、4%がESBL産生菌だった。同学会理事長の清田浩・東京慈恵会医科大学葛飾医療センター教授(泌尿器科)は「以前はゼロだったことを考えると決して少なくはない」と指摘する。

「最初の薬が5%ぐらいの確率で効かない状況になっている。どれが効くかを調べる検査が欠かせない」と清田さん。ただ、結果が出るまでに数日かかり、検査をする医療機関はまだ多くないという。「医療者への啓発だけでなく、患者から検査を求めていくことも大切だ」と話す。

国内で使われる抗菌薬の9割は飲み薬で、セファロスポリン系、フルオロキノロン系、マクロライド系の3種類が特に多い。これらは、効果のないウイルスが原因の風邪にも処方されることがある。風邪で広く使われることと耐性菌が増えていることの因果関係は不明だが、名古屋大の荒川宜親教授(細菌学)は「きちんとした検証が必要だ」と指摘している。

一方、政府も16年につくった行動計画で、この3種類の飲み薬の使用量を20年までに13年の量の半分にする目標を立て、18年までに2割弱減らしている。(阿部彰芳)

朝日新聞2019/11/27

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